Vol.6 913人にアンケートして分かった
“成功する”新オフィスの選び方

リモートワークやコワーキングスペースなど、働き方が多様化している現代において、従業員が一同に介して共に業務を遂行していくオフィス環境はより充実した、価値あるものである必要があります。だからこそ、オフィス移転は企業として「絶対に成功させたい」一大プロジェクト。

たとえば、オフィス移転において、立地や駅からのアクセスは欠かせないと考える人は多いでしょう。また、交通の利便性に加え、デザイン性の高い洗練されたオフィスで働きたいと思う人も多いかもしれません。あるいは、コンビニやカフェなどの周辺環境も、日中の多くの時間を過ごす場所としては欠かせないでしょう。このように、オフィス移転で考慮すべき要素は多岐に渡ります。

では、一体どのような項目を重視し選定すれば、オフィス移転プロジェクトは成功したと言えるのでしょうか。

そんな疑問を解決するため、高級住宅ほかオフィス賃貸仲介も行う総合不動産の株式会社ケン・コーポレーションは、オフィス移転業務に関わったことがある人(以下「担当者」)とオフィス移転業務に関わったことがない人(以下「従業員」)それぞれにアンケート調査を行いました。

この調査によって、“成功する”オフィス移転のために重視すべき新たなチェックポイントが明らかになりました。

アンケート調査概要

調査日:2025年2月21日~2月23日
調査対象地域:全国
調査機関:サーベロイド
調査方法:オンラインアンケート調査
有効回答者数:913人
調査対象:オフィス移転業務に関わったことがある人、およびオフィス移転業務に関わったことがない人

成功したオフィス移転はどのような成果を上げているのか?

担当者にオフィス移転の主な理由を訊ねたところ、「オフィススペースの拡大」(回答:45.7%)や「賃料コストの削減」(回答:37.5%)が大きな割合を占めていました。

オフィスアンケート

実際に、オフィス移転の結果、最も良かった成果として「コスト削減」を上げた人は最も多い23.4%にのぼり、オフィス移転の当初の目的はおおよそ達成できていることがアンケート結果から読み取れます。(図1)

また、成果の実感として「業務効率の向上」が23%、「従業員の満足度向上」が19.8%と、「コスト削減」に次いで多くの票を集めていました。

このように、当初の移転目的をおおよそ達成し、かつ業務効率が上がったのであれば企業にとってプロジェクトは満足のいく結果であるといえるでしょう。では、実際に働く従業員にとってはいかがでしょうか。従業員満足度も上がってこそ、オフィス移転プロジェクトは大成功と言えるはずです。

大成功と呼べるプロジェクトにするためには、どのような項目をチェックしていけばいいのでしょうか。

オフィス選定の最重要項目は「立地」と「アクセス」

オフィスアンケート

図2より、担当者がオフィスの選定時に最も重視しているのは、移転目的であるコスト削減のための「賃料」ではなく「立地・エリア」であることが分かりました(51.6%)。

これは従業員が新オフィスで気に入っている点および新オフィスで担当者に重視してほしかった点の回答として最も多かった「通勤時間・アクセス」(24.8%と24.6%)とも一致しており、利便性の確保は必須項目と言えるでしょう。(図3・図4)

オフィスアンケート

また、担当者の多くは「セキュリティ体制」(28.4%)や「企業コンセプト(イメージ)」(20・9%)といった企業目線を大切にしている傾向が強く、一方、従業員はより実際の利用者目線に近い「採光・眺望」(14.0%)や「室温・空調の快適さ」(18.5%)を重視する傾向があることも分かります。(図3)

満足度のカギは「空調」

オフィスアンケート

続いて、従業員に対し、新オフィスで担当者に重視してほしかった点を聞いたところ、オフィス選定の最重要項目だと既に分かっている「通勤時間・アクセス」に次ぐ票を集めたのが、「室温・空調の快適さ」でした。(図4)これは、先述の気に入っている点でも上位にランクインしている項目です(20.8%)。(図3)

また、担当者が感じた事前に確認しておけばよかった点は、「空調の効き具合」と回答した人が最も多く、35.5%も占めていることも分かりました。(図5)

オフィスアンケート

これらのことから、「空調の快適さ」が担当者にとっても、従業員にとっても新オフィスの満足度を大きく左右する項目であると考えられます。

しかしながら、「室温・空調の快適さ」は立地やアクセスなどに比べて、より多面的な要素で構成される非常に複雑な指標です。たとえば、自動換気システムの有無や、個別空調なのかセントラル空調なのかといった調整の自由度はもちろん、窓の大きさや位置窓ガラスの断熱性能など様々な要素が関わっています。

加えて、デスクやPCなどを配置してみて初めて実感する部分も多く、また、人の密度や季節などによっても体感温度の快不快指数は変化するため、オフィス選定の段階で正しい情報を把握するのは難しい項目でもあります。

以上のとおり、「室温・空調の快適さ」には様々な影響するため、今回のアンケート結果から物件選定におけるチェックポイントをまとめました。下記のような項目に注意を払うことで、空調で後悔しない、満足度の高い物件を選定できるようになるはずです。(図6)

空調設備チェックリスト

まとめ

今回の調査により、「通勤時間・アクセス」などの立地に加え、利用者目線を重視した「室温・空調の快適さ」が新オフィスの満足度を左右する要素であることが明らかになりました。

実際、室温を始めとする空気質が作業効率やモチベーションを左右するというのは、よく言われることでもあります。冒頭の図1にあった「業務効率の向上」に加えて重要な「従業員の満足度向上」を叶え、オフィス移転プロジェクトを成功に導くカギの1つこそ、「空調」であると言えるのです。

しかし、空調に限らずオフィスビルの設備は思いのほか複雑なこともありますので、物件選定の際には、些細なことであってもオフィスのスペシャリストである仲介会社や管理会社に相談し、オフィス移転プロジェクトを成功させましょう。

Kタワー横浜

Kタワー横浜オフィスフロア(9階)

今回、アンケート調査を実施したケン・コーポレーション・グループは、事業主としてKアリーナ横浜を擁するみなとみらい北端街区の「ミュージックテラス」敷地内に位置する【Kタワー横浜】を運営・管理をしています。そのため、「空調」をはじめとしたレイアウト、オフィススペースについてのフルサポートが可能です。

ミュージックテラス

Music Terrace(Kアリーナ横浜・ヒルトン横浜・Kタワー横浜)

リンケージテラス

Linkage Terrace(ホテル・ミュージアム・オフィス・レストラン・商業・専門学校)※2029年春頃竣工予定

Kタワー横浜は、横浜駅徒歩9分という好立地に加え、水辺を一望できるオフィスフロアの眺望も魅力です。天気がよければ富士山を望むこともできます。また、2029年完成を予定している60・61街区の開発事業により、周辺環境は今後ますます充実していく地域です。

まずはお問い合わせから。お気軽にご相談ください。

【Kタワー横浜】の建物情報
住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2-12
交通 東海道本線 横浜駅徒歩9分
みなとみらい線 新高島駅徒歩5分 / みなとみらい線 みなとみらい駅徒歩12分
面積 222坪(基準階)
構造 鉄骨造・地上21階
竣工 2023年7月
  • レイアウトの自由度を高めるグリッド式システム天井。天井内の各種設備移設にも柔軟に対応。
  • 省電力にすぐれるLED照明を採用し、省エネに貢献。
  • Low-E複層ガラスを採用。冷暖房効率を向上させ省エネ、省コストに貢献。
  • ケーブルを自在に収納できる高さ100mmのOAフロアで、オフィスの機能性向上。
  • 自動換気装置(1時間あたり2.35回)を設置し、良好な空気環境を保持。
  • フロアのゾーニングに合わせて4~15階は12分割、16階以上は16分割の空調操作が可能。

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